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割合には分母がある
「満足度98%」という数字を見たら、何人のうち何人かを探します。割合だけが大きく表示され、回答者数が見つからない場合は、人数の欄がまだ確認できていません。このページの98%は読み方を考えるための表示例で、特定の施設が実施した調査の結果ではありません。受付の机で説明を聞くときにも、人数をメモする欄を残します。
割合の分母が、全利用者なのか、アンケートに答えた人なのかで意味は違います。回答しなかった人を含む全体の評価が、その割合から直接分かるとは限りません。消費者庁のNo.1表示に関する資料は、満足度などの調査と表示の対応を確認する際の一次資料です。大きな数字だけを切り取らないようにします。
計算を確かめる例
仮に回答者100人のうち98人が指定された肯定的な選択肢を選んだとします。その場合は98を100で割って百分率にすると98%です。この架空の例は、分母と分子を示すための計算です。実際の広告で同じ人数だったという主張ではありません。端数を丸めた割合の場合には、表示された割合から人数を一意に戻せないこともあります。
回答者数と利用者総数を別々の欄に書くと、調査に含まれる範囲が見えます。未回答者がいるなら、その人たちの回答内容は分かりません。肯定的な回答の人数が多いことと、全員に同じ体験があったことも違います。満足という回答を、一定の減量や身体の変化が起きた割合へ読み替えないでください。
質問文と選択肢を探す
満足という言葉が、施設全体、説明の分かりやすさ、予約の使いやすさ、運動の内容のどれを指すかを確かめます。複数の項目を一つにまとめた数字なら、集計した項目も必要です。肯定的な回答の範囲が「とても満足」だけか、「やや満足」も含むかで、同じ割合でも表している内容は違います。
回答した時期も記録します。体験直後の回答と、長期間利用した後の回答を同じ欄で比較すると条件が抜けます。質問文が分からなければ、数字が何を答えたものかを判断できません。人数を確認したあとも、質問と集計の対象を読み進める必要があります。
自分の比較表に入れる方法
比較表には「割合」「回答者数」「対象者」「質問」「時期」「不明な点」を書きます。公開されていない項目は空欄のままにします。二つの調査の質問が異なるなら、割合だけで順位を付けないようにします。小数点の桁をそろえることより、調査の対象をそろえることが先です。
実際に選ぶ段階では、自分に必要な条件が説明されているかを別に確認します。調査への好意的な回答は、契約や利用条件への同意の代わりにはなりません。未回答者や質問文について問い合わせた内容を残し、数値の確認と利用の判断を分けます。このページは特定の表示の合法性を判定するものではありません。
確認した情報を残す
満足度を家族に説明するときも、割合だけを伝えないようにします。「回答者のうち」という範囲を添えると、全利用者への評価と取り違えにくくなります。対象者が確認できない場合は、割合の数値と一緒に未確認であることも残してください。
出典と確認範囲
- 消費者庁・No.1表示に関する実態調査報告書:満足度等の調査と表示の対応。100人の計算は本稿の架空例です。
- 消費者庁・表示に関するQ&A:No.1等の表示内容と調査内容の対応を確認する資料。
よくある質問
満足度98%の分母は何か
その質問に回答した対象者の数を確認します。回答人数、対象者の選び方、未回答者と質問文を一緒に読みます。
回答者の割合は全利用者の割合か
同じとは限りません。回答者の範囲と未回答者の有無を確認します。